2011年1月28日金曜日

2011.01.28 イストラ半島紀 1:旅立ち ※実話をもとにしたフィクション

1 旅立ち

旅のはじまりは早朝5:30.まだ真っ暗な冬の朝にマイカーで空港を目指した。自宅近くのコンビニで頭のキレに処方箋。パンとコーヒーとレッドブル。こいつが後後効くだろう。コンビニ前の幹線道路は、不気味なほど静かで、たまに新聞配達のカブが過ぎ行く程度。30分もしたら混みだすだろう。とっとと歩を進めよう。

 いくぶん空が明るくなってきたタイミング、空港前のSAで10分ほどの休憩。なぜか家畜の肥やしのような香りがたちこめていて鼻がやられた。外気を取り込んでいたヒーターは手遅れで、しばらくはこの悪臭に付き合わざるを得なかった。これから向かう海の向こうでは、高貴な香りで迎えられることを願った。

 7:00 空港到着。無臭。人はまばらにはいるが、パリッとしたビジネスマンも、うきうきした旅行者もいない。日本の朝は表情がない。私は一人ハイテンション。これが噂のレッドブル効果。成田への出発は8:30、近づくにつれて気が重くなる。飛行機は苦手。地に足がつかないのは、何においても落ち着かない。人生も乗り物も同じ。しかし、飛ぶしかない。


 この旅の初フライトはとても快適だった。揺れもほとんどなく、空も明るく美しい。見事に着地が決まると、とにかくとにかくほっとした。少しゆっくりしよう。まだここは成田ジャパン。

 地方都市に住んでいると国際線乗り継ぎはロスが多い。特に今回は待ちが長く、隣国にハブ空港の座を奪われのも当然かもしれないと思った。暇をつぶすのもたいへんだ。TSUTAYAで立ち読み3時間、なんやかんやで時は過ぎ、いよいよ出国の時が近づく。愛煙家にとっては苦しいロングフライトのはじまりだ。デューティフリーも残酷で、売ってはくれても吸わせてはくれない。残された短い時間。ぐっと煙を吸い込んで、旅への期待に胸膨らむ。

つづく

Mateo=Rich

4 件のコメント:

  1. さすがMateo=Richさん。
    文章が素敵です。

    続編を楽しみにしています☆

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  2. 旅の始まりに期待大です。
    これは・・・おもしろくなりそう。

    こういう淡白で子気味よい文章は憧れます。
    決意と意気揚々とした空気が感じられます。
    写真も楽しみです。
    マテオさんの写真は、雰囲気を良く伝えてくれるので。

    あ〜でも早いとこ私がアップしないと
    続き読めないんじゃん〜。


    しの

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  3. It's cool! スマートでいい!
    「~ハイテンション。~レッドブル効果」
    時折出てくる体言止めがそう思わせるのか!?

    言い回しや比喩表現がマテオさんの作る歌の歌詞にも出てきそうだ。
    うん、歌詞的文章。
    続編も楽しみにしております!

    MrYujician

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  4. あれ、宮下さんですね。output2011へようこそ。
    今後もぜひぜひコメントください。

    着ぐるみは、あえて突っ込みませんよ。

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