三人のアーティスト(4月11日より4人になりました)が日替わりにお届けするアートブログ。それぞれの専門分野にとらわれない感覚のアウトプット。形態にとらわれない日々の表現活動を公開していくことは、彼らのライフワークそのものをさらけ出すということ。いうならばこれはアーティストが公開で行う交換日記のようなもの。2011年、そこから生まれる「何か」にこうご期待。
2011年2月12日土曜日
2011.02.11 彼のキモチ、彼女のキモチ/しのはずり
半月程前。
私の住んでいる地域では、雪もほとんど消えかけた頃のことである。
月2回の美術クラブ講師の仕事で、北へ向かった。
朝出掛けた時は、確かに晴れていた。
しかし、向かう先の雲行きが怪しい。
というか、あっちの空は白い。
近づくごとに雪が舞い、辺りが白くなってゆく。
さすが揖斐、である。
天気予報は北陸をチェックするのだと、昔聞いた。
到着して車を降りる。
道路は積もっていない。
田んぼの上、畑の上、小川の土手は真っ白い。
川沿いに、小さな雪だるまがあった。
ひとつ、数メートル先に、またひとつ。
もう数メートル先に、もうひとつ。
その先は、私の向かうクラブのある建物の入口だった。
作者はここにいないけど、作者のキモチがここに残ってて、笑った。
クラブが終って帰り道、雪は解け始めていた。
あの小さな雪だるまも、くったりしている。
刹那の思い。
ふと反対の土手に、犬が散歩しているのが見えた。
雪の上の足跡をたどると、向こうの橋まで続いていた。
小さな足跡は、恐らく橋の向こうにも残っているのだろう。
通り過ぎてしまった後に残る、彼のキモチ。
きっと嬉しくて、ずっと雪の上を歩きたかったに違いない。
しのはずり
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「作者はここにいないけど、作者のキモチがここに残ってて、笑った。」
返信削除「通り過ぎてしまった後に残る、彼のキモチ。
きっと嬉しくて、ずっと雪の上を歩きたかったに違いない。」
行きと帰りに見たそれぞれの痕跡。
何気ない光景なのに作者のキモチにまで想いを馳せるのは、さすがはしのさんの感性です。
今後は僕も、もう少し何かの形跡・痕跡を見つけたら想いを巡らしてみようと思いました。
MrYujician
二つの足跡のお話
返信削除優しいショートですね
雪に残ったしのさんの足跡を浮かべながら
読ませてもらいました
Mateo=Rich